疲労とは?体と心のサインを見逃さない
疲労は英語で「fatigue」、疲労困憊は「exhaustion」。
では、疲労が残っていない状態とはどんなものでしょうか?
簡単に言うと、「体も気持ちも、スッキリして快適な状態」。
朝からそんな爽快な気分で過ごせる日が、一年のうちに何日あるでしょう?
疲労はどこで起こる?
私たちの体のあらゆる組織が疲労します。
- 筋肉の疲れ(長時間の運動やデスクワーク)
- 目の疲れ(スマホやPCの長時間使用)
- 内臓の疲れ(暴飲暴食、不規則な生活)
- 精神的な疲れ(ストレスやプレッシャー)
ストレスと疲労の関係
ストレス学説で有名なハンス・セリエ博士によると、人間は何らかの刺激(ストレス)を受けると、体がそれに適応しようと働きます。
- 警告反応期:ストレスに対し体が適応しようとする
- 疲憊(ひはい)期:ストレスが続くと体が疲れ、疲労や不調が現れる
慢性的に疲れが取れない人は、常に「疲憊期」にいる可能性があります。
自律神経と疲労の関係
ストレスに適応するために中心的に働くのが 自律神経 です。
しかし、自律神経のバランスが崩れると、次のような不調が現れます。
- 心拍数の上昇
- 血圧の変動
- 睡眠の質の低下
- 消化不良や便秘
- イライラや集中力の低下
自律神経は 体のあらゆる機能をコントロールする司令塔 です。
つまり、疲労が抜けない状態は 自律神経が正常に働いていないサイン なのです。
慢性疲労と健康リスク
慢性的な疲労は、次のような健康リスクを引き起こす可能性があります。
- 免疫力の低下
- 生活習慣病(高血圧、糖尿病など)のリスク増大
- うつや不安障害などのメンタルヘルスの問題
- 慢性痛(肩こり・頭痛・腰痛)
疲労をためない生活習慣を!
疲労を溜めずに健康な心身を保つには、日々の セルフケア が欠かせません。
- 良質な睡眠をとる(寝る前のスマホを控える)
- 適度な運動を取り入れる(ストレッチや散歩)
- 栄養バランスの取れた食事(タンパク質・ビタミンを意識)
- ストレスを解消する(趣味やリラックス時間を持つ)
- 疲労回復のための習慣を身につける(入浴や深呼吸)
「疲れが取れない……」と感じたら、それは自律神経がSOSを出している証拠!

疲労って、体の色々な組織に起こりますね。
ストレス学説で有名なハンス・セリエ博士によると、人間が何かをすると、またはなんらかの環境に身を置いていると、その刺激に対して、反応が起こります。
警告反応期と言って、その刺激に対して、体の状態を正常な範囲に保つように働きます。これは適応と呼ばれます。ここで、その刺激がなくなれば良いのですが、引き続いて刺激が加わると、疲憊(ひはい)期に入って、疲労による心身の状態や症状が出ます。疲れが抜けきらないまま暮らしている人たちが多いのですが、その人たちはずっと疲憊期にいるということになります。
心身への刺激、正確にはストレッサー(ストレス刺激)と言いますが。これに対して適応する場合、自律神経系が中心として働きます。

自律神経系の働きを中心とした適応が追い付かなくなった時、自律神経の不調が起こって、疲労症状が出ます。
つまり、疲労が抜けない、残っている、とか感じる時は、自律神経の働きに不備が起こっているということです。
その具体例として、疲労状態のときは、心拍数が多い、血圧が高い、などという体の反応が出ます。これらは自律神経の働きですね。
自律神経は健康な心身を保つ中心。
そしてありとあらゆる身体の機能に関わっています。
疲労が抜けきらないということは、自律神経の働きが本調子ではないということ。
慢性的な疲労状態というのは、慢性的な自律神経の不調を起こしている可能性があるということ。
日々の自分の疲労について、意識を向けた方が良いですね。

日々の生活を見直し、疲労をリセットする習慣を取り入れましょう!!
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