猛暑で体調不良が続出!?原因は「視床下部の疲労」にあった!
今年の夏は、記録的な猛暑が続いています。連日35℃を超える猛暑日に、熱中症はもちろん、様々な体調不良に悩まされている方も多いのではないでしょうか。
「暑さのせいで体調が悪いのは当たり前」と思っていませんか?実は、私たちの体は気温の変化に敏感で、常に体温を一定に保つためにフル稼働しているのです。特に、今年の猛暑は私たちの体に想像以上の負担をかけています。
体温調節の司令塔「視床下部」とは?
私たちの体には、体温を一定に保つための体温調節機能が備わっています。その中心的な役割を担っているのが、脳の「視床下部」と呼ばれる部分です。
視床下部は、以下の様な体温調節の司令塔としての役割を担っています。
- 温度センサー: 視床下部には温度センサーがあり、血液の温度変化や皮膚からの温度情報を常に監視しています。
- 指令: 温度が高すぎれば発汗を促し、低すぎれば筋肉を震わせて熱を産生するなど、適切な指令を出します。
- 自律神経の中枢: 自律神経は、呼吸や消化、体温調節など、生命維持に必要な機能をコントロールしています。視床下部は、この自律神経の中枢でもあるため、体温調節だけでなく、全身の様々な機能に影響を与えます。
猛暑が視床下部に与える影響
連日の猛暑は、視床下部に過酷な労働を強いています。
- フル稼働: 高温下では、視床下部は常に発汗を促し、体温を下げようとします。
- 疲労: 長時間のフル稼働により、視床下部は疲労困憊してしまいます。
- 機能低下: 視床下部の機能が低下すると、体温調節がうまくできなくなり、熱中症のリスクが高まります。
- 自律神経の乱れ: 視床下部の疲労は、自律神経の乱れにもつながり、様々な体調不良を引き起こします。
視床下部の疲労による体調不良
視床下部の疲労は、以下のような様々な体調不良を引き起こす可能性があります。
- 熱中症: 体温調節機能の低下により、体温が異常に上昇し、めまいや吐き気、意識障害などを引き起こします。
- 自律神経失調症: めまい、立ちくらみ、動悸、息切れ、頭痛、肩こり、倦怠感、不眠、イライラなど、様々な症状が現れます。
- 夏バテ: 食欲不振、倦怠感、疲労感、集中力低下など、夏特有の体調不良。
- 免疫力低下: 自律神経の乱れにより、免疫力が低下し、風邪や感染症にかかりやすくなります。
視床下部の疲労回復と体調管理のポイント
猛暑を乗り切り、体調を維持するためには、視床下部の疲労回復と体調管理が重要です。
- 十分な睡眠: 睡眠不足は、自律神経の乱れにつながります。毎日7~8時間の質の高い睡眠を確保しましょう。
- バランスの取れた食事: ビタミン、ミネラル、タンパク質など、必要な栄養素をバランスよく摂取しましょう。
- 適度な運動: 適度な運動は、血行を促進し、自律神経の働きを整えます。
- リラックス: ストレスは、自律神経の乱れにつながります。入浴、音楽鑑賞、アロマテラピーなど、自分なりのリラックス方法を見つけましょう。
- 水分補給: こまめな水分補給は、脱水症状を防ぎ、体温調節を助けます。
- 体を冷やす: エアコンや扇風機を適切に利用し、室温を快適に保ちましょう。冷たいタオルや冷却シートで体を冷やすのも効果的です。
まとめ
今年の猛暑は、私たちの体に大きな負担をかけています。特に、体温調節の司令塔である視床下部は、過酷な労働を強いられ、疲労困憊しています。視床下部の疲労は、熱中症や自律神経の乱れなど、様々な体調不良を引き起こす可能性があります。

おわりに
猛暑続きの今年、熱中症はもとより、色々な体調不良になる人続出。
そりゃそうだ、人間は36.5度前後の体温が保たれていないと、酵素の働きをはじめとして、体の多くの機能が不全に陥るのですから。
だから体温調節機能は、健康の鍵。
その原因として、温暖化による気温の上昇がいわれます。

しかし、人間の側にも原因となる要因があります。
水分摂取に気をつけることは必要だとしても、私たちの体の働き自体に、熱中症増加に繋がる要因があります。
私たちの体には、体温調節機能が備わっています。
常時、体温を適正な範囲に保つように、自動的に働いています。
何かの理由や必要性のために、体温が適正範囲外になることがあります。体にウィルスや細菌が侵入したとき、その活性を下げるために、体温を上げるとか。
ともかく、体温は片時も休むことなく、自動調節されていなくてはいけません。
発汗は体温調節のための手段として起きます。
では、発汗を含めて、その自動調節は体の組織のどこが行っているかというと。
それは視床下部。

視床下部が体温調節の中枢。視床下部を流れる血液の温度変化に反応して、低ければ筋肉を震わせたり、高ければ発汗を促したりして、体温を調節します。皮膚などにある温度センサーからの情報も、視床下部に入力されています。
この視床下部の体温調節機能が正常に機能していないと、熱中症のリスクも当然高くなります。
近年、自律神経失調傾向の人が増えているのも事実でしょう。自律神経失調症という診断名は無いのですが、自律神経機能の不調が関わる体調不良が実に多いと考えられているわけです。
自律神経の中枢は、言わずとしれた視床下部。
だとしたら、視床下部が本来の働きをしていないケースが増加しているのでは。
視床下部の働きが不十分な状態であるとしたら、当然、体温調節機能にも影響が出ても不思議ではないでしょう。
そして、猛暑続きの日々、視床下部は体温調節のために、これまで以上にハードワークを強いられています。そのため、疲労した状態にあると考えることができるでしょう。
視床下部が疲労していると、これまた必然的に、自律神経の働きが不調に陥る。
すると、色々な体の、そして心の不調が出ることになります。

暑さ続きの日々に、様々な体調不良を起こす人たちが増えるのは、こうしたメカニズムだったのです。
「暑さは視床下部を疲れさせる」と心得て、十分な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動、リラックス、こまめな水分補給など、視床下部の疲労回復と体調管理を心がけましょう。
「暑さは視床下部を疲れさせる。」と心得て、その疲れを取る工夫が大切ですね。
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